光は、その温かさの奥に、
懐かしい記憶がふわりとあふれてくるのを感じた。
ああ、温かい。
ずっと探していたものが、
こんなにも近くにあったなんて。
自分が求めていたものが、
確かにここにある。
胸の奥で、そう静かにつぶやいた。
世の中のしがらみも、
悲しみも、
苦しみも、
すべてが薄れていく。
重さが消えて、
ただ、呼吸だけが残る。
そのときだった。
一筋の光が、
すっと僕の中に入り込んできた。
その光は、
僕の心の泉に触れた瞬間、
静かに、でも力強く、
ひろがっていった。
あたたかさが、
胸から背中へ、
そして全身へと波のように広がる。
光は、温かい。
でもその温かさは、
ただのぬくもりではなくて――
「思い出して」
と語りかけてくるような温度だった。
忘れていた何かを。
ずっと大切にしていた何かを。
光はそのすべてを包み込み、
やさしく照らしてくれていた。

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