光家族|思い出される光

光の家族ものがたり

光はいつの間にか明るい場所にいた。
この場所はずっと前から自分のあるべき場所だと言っているようだった。

ここを探していたのか。

僕たちは家族になった。

もしかしたら、それぞれは繋がりはなかったのかもしれない。
ずっと昔からの繋がりだったのかもしれない。

それは僕にはわからない。

でも、この家族は僕を探していたような気がするし、
僕も探していた。

自分がこの家族の中で 光でいられるならそれでいい。
それがどのような形であっても
僕は光でいる。

光は、何も言わなかった。
言葉はもう必要なかった。

ただ、そこに在ること。
それだけで、十分だった。

誰かの期待に応えるためでもなく、
役割を果たすためでもなく、
証明するためでもない。

光は、光でいるだけだった。

それでいいと、
この場所は最初から知っていたようだった。

胸の奥にあった泉は、
もう溢れることも、枯れることもなく、
静かに、澄んだまま揺れている。

悲しみは消えたわけじゃない。
苦しみも、記憶も、確かにそこにある。
でも、それらはもう重さを持たなかった。

光に照らされることで、
ただの「通ってきた道」になった。

振り返ってもいいし、
振り返らなくてもいい。

進まなくてもいいし、
立ち止まってもいい。

光は急がない。
光は比べない。
光は、自分を疑わない。

「ここにいていい」

そう言われた気がして、
僕は深く息を吸った。

吐く息と一緒に、
最後の緊張がほどけていく。

この場所が永遠でなくてもいい。
また離れる日が来てもいい。

それでも、
一度ここに帰れたという事実が、
これからの僕を支えてくれる。

だから、僕は知っている。

迷っても、
曇っても、
傷ついても、

僕はまた光に戻れる。

光は、失われない。
ただ、思い出されるだけだ。

そして今日も、
僕は静かに、
光でいる。

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